研究課題
若手研究(B)
本研究は熱受容体(TRPV1)作動薬の腎結石形成防御を確認し、その反応経路にあるCGRPの役割を解明する計画であった。研究の初期段階で、TRPV作動薬カプサイシン投与による動物死が相次いだため、同活性を持つ緑茶・ルイボス茶を投与した。その結果、尿中結晶数の減少傾向を認めたが、結石数・尿生化学に有意な変化を認めなかった。さらにCGRPノックアウトマウスも繁殖に問題が生じ、ミトコンドリア膜物質cyclophilin D(CpD)に注目し、この遺伝子のノックアウトマウス(KO)を導入・繁殖した。このKOは、野生型と比較して、結石形成量が少なく、関連遺伝子発現とミトコンドリア崩壊像の減少を認めた。
医歯薬学