低分子ユビキチン様修飾因子の翻訳後修飾による進行性前立腺癌の治療

2013 年度 実施状況報告書

• 研究課題/領域番号: 24791677
• 研究機関: 大阪医科大学
• 研究代表者: 稲元 輝生 大阪医科大学, 医学部, 講師 (20330087)
• キーワード: 前立腺癌 / 去勢抵抗性

研究概要

CRPCに至るメカニズムの解明の課題である。申請者らは翻訳を目標に研究を進めている。修飾タンパク質である低分子ユビキチン様修飾因子＝Small Ubiquitin-related Modifier（SUMO）がAndrogen receptor（AR）活性化のみならず“androgen axis”に重要な働きを担うことに注目し、SUMOシステムを制御することで前立腺癌の発育をコントロールすることを証明し、CRPCの治療応用に繋げる。

現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

多方面からの目標の達成に向けて、主にIn vivoでの実験系を進めている。現状では、さまざまなSUMOを中心としたシグナル調節による抗腫瘍効果を得る結果が出ており、解析を進めている。

今後の研究の推進方策

In vivoでの尿路性器腫瘍のモデルを構築し、コントロール群、治療群のマウスモデルを作成し、SUMOシグナル関連の刺激調節により治療効果を得る方策を探る。

研究成果

• [雑誌論文] 第二回前立腺癌薬物療法研究会記録 前立腺癌薬物療法の現状 J-Cap 承認研究 中間報告 「2. 前立腺癌患者の初回内分泌療法と診断時年齢の関係」 (2013)
  • 著者名/発表者名: 稲元輝生、東 治人、樋之津史郎、塚本泰司、大家基嗣、小川修、北村唯一、鈴木和浩、内藤誠二、並木幹夫、西村和郎、平尾佳彦、宇佐美道之、村井勝、赤座英之
  • 雑誌名: 泌尿器外科 巻: ２６ ページ: 960-963
  • 査読あり
• [雑誌論文] Single session of high-intensity focused ultrasound for localized prostate cancer: treatment outcomes and potential effect as a primary therapy (2013)
  • 著者名/発表者名: Komuar K, Inamoto T, Takai T, Uchimoto T, Saito K, Tanda N, Kono J, Minami K, Uehara H, Fujisue Y, Takahara K, Hirano H, Nomi H, Watsuji T, Kiyama S, Azuma H.
  • 雑誌名: World J Urol 巻: - ページ: -
  • DOI: DOI 10.1007/s00345-013-1215-z
  • 査読あり
• [学会発表] Specific body mass index cut off value in relation to survival of patients with upper urinary tract urothelial carcinomas. (2013)
  • 著者名/発表者名: Teruo Inamoto, Kazumasa Komura, Toshikazu Watsuji, Kiyoshi Takahara, Haruhito Azuma.
  • 学会等名: 2013 SIU
  • 発表場所: Vancouver Convention Center（Canada、Vancouver）
  • 年月日: 20130908-20130912
• [学会発表] 夜間頻尿に対する新たなエビデンス～Good Night Study II～ (2013)
  • 著者名/発表者名: 稲元輝生
  • 学会等名: 北摂泌尿器カンファレンス
  • 発表場所: ホテル阪急ｲﾝﾀｰﾅｼｮﾅﾙ（大阪市北区）
  • 年月日: 20130613-20130613
• [学会発表] 前立腺癌検診とPSA (2013)
  • 著者名/発表者名: 稲元 輝生
  • 学会等名: 北摂四医師会骨盤疾患フォーラム 第3回学術集会
  • 発表場所: 大阪医科大学看護学部講堂(高槻市大学町）
  • 年月日: 20130525-20130525
  • 招待講演
• [学会発表] 肺と脳に遠隔転移を来したvon Hippel Lindau 腎癌の1例 (2013)
  • 著者名/発表者名: 高井朋聡、内本泰三、齋藤賢吉、反田直希、光野絢子、南 幸一郎、小村和正、上原博史、高原 健、稲元輝生、能見勇人、木山 賢、東 治人
  • 学会等名: 第223回日本泌尿器科学会関西地方会
  • 発表場所: 関西医科大学（枚方市新）
  • 年月日: 20130525-20130525
• [学会発表] コンノート株と低用量日本株（Tokyo172Strain)の効果と副作用に関する前向き試験 (2013)
  • 著者名/発表者名: 稲元輝生、右梅貴信、能見勇人、西田 剛、藤末 裕、勝岡洋治、東 治人
  • 学会等名: 第101回日本泌尿器科学会総会
  • 発表場所: さっぽろ芸術文化の館(北海道札幌市中央区)
  • 年月日: 20130425-20130428