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2014 年度 実施状況報告書

再生療法を利用したリンパ浮腫に対する新規治療開発

研究課題

研究課題/領域番号 24791692
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

大島 乃里子  東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (30611058)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
キーワード再生医療 / リンパ管再生 / リンパ浮腫
研究実績の概要

本年度は昨年度に引き続き、移植用リンパ管の生体外作成とリンパ浮腫モデルの作成を行った。リンパ浮腫モデルとしてはこれまでにマウス耳介と下肢モデルの作成を試みたが、いずれも移植モデルとしては安定的な作成と治療効果についての評価が困難であったため、尾部浮腫モデルについて検討を行った。しかし、移植片の貼付、縫合が、可動性のある部位でありはがれやすいこと、小さい範囲であり移植リンパ管の数が少なく評価困難であることなどの問題点があり、モデル作成成功に至らなかった。
また、リンパ管の生体外作成については、基板ロットの確認により生体外マトリクス上では安定的に管腔を作成出来るようになったが、移植のための羊膜に転写したところ、管腔が形成されないことが判明した。これは基板のロットや接着強度、細胞の播種から付着までの時間、転写時間を変更し検討をおこなっても、成功しなかった。
以上の結果により、方針を大幅に変更し、組織移植から細胞治療に修正をおこない実験を行う方針とし、来年度以降の実験計画を変更とした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

生体外リンパ管作成の移植にあたり、移植片として有用である羊膜上でリンパ管を形成することが困難であることが判明したため、マトリゲル上で作成したものの移植あるいは、細胞移植に変更する必要があり、実験計画の変更が必要となったため。

今後の研究の推進方策

組織移植から細胞治療に実験を変更して検証する。細胞治療であればこれまでに作成を試みたマウス耳介モデル、尾部モデルの使用が可能であり、これらのモデルを使用して細胞注入を行う。注入する細胞の種類、数、注入方法について検討を行い。組織注入と病理学的評価を行う。また細胞から産出されるサイトカインを測定し、局所に与える影響について検討を行う。

次年度使用額が生じた理由

生体外でのリンパ管作成を行いマウスモデルに移植予定であったが、マトリゲル上でのリンパ管管腔形成には成功したものの、羊膜上ではリンパ管の管腔形成がされないことが判明した。移植を行うためには羊膜以外の細胞外マトリクスを使用しての移植、あるいは細胞移植に切り替える必要があり、このため実験計画の変更が必要になったため、未使用額が発生した。

次年度使用額の使用計画

次年度以降は細胞移植治療に変更する予定である。細胞の性質についての検証を行い、組織への細胞移植と注入部位の局所の病理学的評価を行う。細胞が産出するサイトカインの測定。、細胞培養に必要な試薬・物品、病理組織学的評価を行うための試薬に使用する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 印刷基板を用いた生体外リンパ管作成2014

    • 著者名/発表者名
      大島乃里子、本多泉、中浜健一、久保田俊郎、森田育男
    • 学会等名
      第35回日本炎症・再生医学会
    • 発表場所
      沖縄
    • 年月日
      2014-07-01 – 2014-07-04
  • [学会発表] Tissue engineered lymphatic microvessels using cell-printing technology2014

    • 著者名/発表者名
      Oshima-Sudo N, Honda I, Nakahama K, Kubota T, Morita I
    • 学会等名
      The 18th International Vascular Biology Meeting
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      2014-04-14 – 2014-04-17

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公開日: 2016-06-01  

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