研究課題
平成25年度に行った子宮平滑筋に免疫組織染色において、オキシトシン受容体は子宮体部と比較し、子宮体下部での染色は弱いものであったが、対照的に、バソプレシン受容体は子宮体部および、体下部の平滑筋で強い染色を示していたことを受けて、前置胎盤の帝王切開時に出血軽減を目的に、胎盤娩出時の子宮体下部にバゾプレッシンを投与する試みを行ったところ、バゾプレッシン非投与群と比較して帝王切開時の出血量が有意に減少した。またバゾプレッシンによる有害事象は認めなかった。本研究より、前置胎盤の帝王切開術における胎盤剥離面へのバソプレシン局所投与は、出血軽減に寄与する可能性が示唆された。
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J Obstet Gynaecol Res
巻: 40(5) ページ: 1249-56
10.1111/jog.12356