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本研究は頭頸部癌における癌ペプチドワクチン療法の基盤確立を目的として行われた。
頭頸部癌に高発現している癌蛋白であるEGFRに着目し、EGFRのアミノ酸配列より有効な抗腫瘍免疫を惹起できるエピトープ配列を複数同定した。これらのエピトープペプチドは健常人および癌患者において、直接癌を殺傷できる抗原特異的なCD4T細胞を誘導した。免疫治療の効果を向上するため、現行の診療で適応されているEGFR阻害薬とのコンビネーションセラピーを提唱した。EGFR阻害薬は腫瘍のMHC発現増加を介して免疫応答を増強した。
以上より、本研究で同定したペプチドとEGFR阻害薬の併用は、頭頸部癌に対する有望な戦略と期待される。
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