研究課題
若手研究(B)
一側喉頭麻痺による発声障害の治療は主に手術治療が行われている。この従来の治療法では麻痺側の声帯を正中位に静的に矯正することが目的であるため発声の完全回復には至らない。我々は、筋収縮を伴った生理的な発声を回復するために、電気刺激による筋誘発運動により麻痺した声帯の閉鎖運動の回復を目指した。本研究では、まず喉頭に埋め込む為の適切な電極を開発し、これをヒトと同様の大きさの喉頭を有するイヌに埋め込むことで評価した。その結果、この刺激電極により麻痺した声帯の声門閉鎖運動を誘発可能であることを示した。
耳鼻咽喉科