• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2014 年度 実績報告書

EMMPRINを標的とした頭頸部癌治療法の検討

研究課題

研究課題/領域番号 24791740
研究機関秋田大学

研究代表者

鈴木 真輔  秋田大学, 医学部, 講師 (90312701)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード頭頸部癌 / CD147 / EMMPRIN / 細胞内シグナル
研究実績の概要

頭頸部癌進展に対する炎症反応を介したCD147/EMMPRINの関与を検討するため、炎症に関与し、かつCD147/EMMPRINの特異的リガンドとして報告されたS100A9とCD147/EMMPRINの相互作用について検討した。この結果、S100A9による刺激により頭頸部癌細胞の増殖能と浸潤能が亢進することが確認されたが、この浸潤能の亢進はCD147/EMMPRIN阻害剤により消失した。この結果から、S100A9とCD147/EMMPRINの相互作用が頭頸部癌進展に寄与し、CD147/EMMPRINが炎症環境下における頭頸部癌進展に関与することが示唆された。
また、頭頸部癌転移に対するCD147/EMMPRINの関与を検討する目的で、早期舌癌の臨床検体を用い、原発腫瘍におけるCD147/EMMPRINと頸部リンパ節転移に関する検討を行った。この結果、原発腫瘍におけるCD147/EMMPRINの発現と頸部リンパ節転移に相関性が示された一方、CD147/EMMPRINの発現と腫瘍細胞の分化型や脈管浸潤、リンパ管浸潤、神経周囲浸潤などとは有意な相関を示さず、CD147/EMMPRINが早期舌癌の頸部リンパ節転移の独立した予測因子となる可能性が示唆された。
さらに、頭頸部癌細胞におけるCD147/EMMPRINを介した細胞内シグナル伝達の解明を目的に、頭頸部癌細胞におけるCD147/EMMPRINをノックダウンし、主要なシグナル伝達因子の変化を検討した。この結果、RAS/MAPKカスケードの関与が示唆された。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Stage I・II舌扁平上皮癌の頸部リンパ節転移とCD147/EMMPRINの発現に関する検討2015

    • 著者名/発表者名
      鈴木真輔,本田耕平,南條博,川村 学,石川和夫
    • 雑誌名

      日本頭頸部癌学会雑誌

      巻: 未定 ページ: 未定

    • 査読あり
  • [学会発表] S100A9 induces head and neck squamous cell carcinoma migration through its interaction with CD147/EMPRIN2014

    • 著者名/発表者名
      Shinsuke Suzuki, Kazuo Ishikawa
    • 学会等名
      IFHNOS 5th WORLD CONGRESS AND AHNS ANNUAL Mtg
    • 発表場所
      New York
    • 年月日
      2014-07-27 – 2014-07-30
  • [学会発表] 舌扁平上皮癌T1、T2症例における頸部リンパ節転移とCD147/EMMPRINの発現ついて2014

    • 著者名/発表者名
      鈴木真輔, 石川和夫
    • 学会等名
      第38回 頭頸部癌学会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2014-06-12 – 2014-06-13
  • [学会発表] 頭頸部扁平上皮癌におけるS100A9とCD147/EMMPRINの役割2014

    • 著者名/発表者名
      鈴木真輔, 石川和夫
    • 学会等名
      第115回 日本耳鼻咽喉科学会総会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      2014-05-14 – 2014-05-17

URL: 

公開日: 2016-06-01  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi