アレルギー性鼻炎や慢性副鼻腔炎を代表とする鼻粘膜における炎症性疾患の病態として過剰な鼻汁産生と粘膜浮腫があり様々な分子が関与しているが、今回はpendrinとperiostinについて解析を行った。ヒト鼻粘膜上皮細胞株でのpendrinとperiostinの発現について解析を行った。細胞株をIL-13で刺激するとpendrin及びperiostinの発現量が増加する傾向を認めた。また、本研究では血清中のperiostin濃度も測定可能であったため臨床検体を用いて解析を行った。血清中のperiostin濃度は鼻粘膜の疾患活動性や重症度を示すバイオマーカーとして利用可能であることが明らかとなった。
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