1) Cystatin SNの鼻粘膜上皮細胞での発現誘導について 培養した鼻粘膜上皮細胞に、IL-4、IL-13、IFN-γ、LPS、TSLP、IL-25、IL-33を作用させたところ、IL-4、IL-13、TSLP+IL-25によりCystatin SNの発現が誘導された。 2) Cystatin SNの鼻粘膜上皮細胞への影響について 培養した鼻粘膜上皮細胞に、CystatinSNをvectorにて導入した。これからRNAを抽出し、Eotaxin1-3のmRNAを定量的real time PCRにて測定したところ、Eotaxin1-3の発現量がcontrol vectorと比較して2.5倍発現量が増加した。 3) Cystatin SNの鼻線維芽細胞におけるコラーゲン産生について 培養した鼻線維芽細胞にrecombinant Cystatin SNを作用させ、6時間、12時間、24時間後にRNAを回収した。これよりcDNAを合成し、fibronectinとcollagen IのmRNAを定量的real time PCRにて測定したところ、Cystatin SNによりfibronectinとcollagen Iの発現量が増加した。また蛍光免疫染色にて同様の結果を得ることができた。
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