• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実施状況報告書

ガレクチンー3による腫瘍の免疫回避

研究課題

研究課題/領域番号 24791774
研究機関大阪大学

研究代表者

花本 敦  大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (20625917)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2014-03-31
キーワードガレクチン3
研究概要

頭頸部癌の培養細胞株を入手し継続して培養できる環境が整った。培養細胞株を用いて、ウェスタンブロット、免疫染色、フローサイトメトリー、が可能となった。さらには細胞周期アッセイや増殖アッセイ等も可能となった。頭頸部癌の組織切片にての免疫染色ができるシステムを構築した。現在ジェントルマックスを用い、組織を単離化する手技を現在構築中である。現段階では頭頸部扁平上皮癌の単離化は困難であり、この理由としては細胞間の結合力が扁平上皮癌では他癌種と比較して強いのではないかと推察される。アクターゼ等を用いて今後の条件設定の最適化を検討中である。この手技が確立すれば腫瘍組織からの浸潤リンパ球のポジティブセレクションも容易になると推察される。今後はガレクチンー3発現による腫瘍の免疫回避を調べるため、以下の検討を行う予定である。生理的な濃度のガレクチンー3がリンパ球のアポトーシスを誘導するか否か末梢血より採取したリンパ球を用いて検討を行う。実際の腫瘍組織におけるガレクチンー3と腫瘍浸潤リンパ球の関連を調べるため、パラフィン包埋標本を用いて、免疫染色などにより検討を行う。ガレクチンー3の腫瘍浸潤リンパ球の機能への影響を調べるため、腫瘍組織から分離したリンパ球をガレクチンー3のアンタゴニストで処理し、機能の変化を調べる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

頭頸部癌の細胞株の入手でき、また実験手技の確立等が一年間でかなり進んだと考える。25年度は更なる実験の進行が期待できると考える。

今後の研究の推進方策

今後はジェントルマックスを用いた単離化の手技を確立し、腫瘍からのリンパ球をポジティブセレクション行い、それらとガレクチン-3で更なる研究を進めていく。

次年度の研究費の使用計画

各種抗体、免疫染色用試薬、アポトーシス解析用試薬、細胞培養用の試薬、消耗品、リンパ球機能測定用試薬に使用予定としている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] Metabolic tumor volume on pretreatment FDG-PET predicts clinical outcome in head and neck squamous cell carcinoma receiving chemoradiotherapy2012

    • 著者名/発表者名
      花本敦
    • 学会等名
      米国核医学会
    • 発表場所
      マイアミ
    • 年月日
      20120609-20120613
  • [学会発表] Metabolic Tumor Volume is the best predictor of larynx preservation in patients with hypopharyngeal carcinoma receiving chemoradiothrapy2012

    • 著者名/発表者名
      花本敦
    • 学会等名
      米国核医学会
    • 発表場所
      マイアミ
    • 年月日
      20120609-20120613
  • [学会発表] 下咽頭癌の化学放射線療法の予後予測のための容積測定に関する検討2012

    • 著者名/発表者名
      花本敦
    • 学会等名
      頭頸部癌学会
    • 発表場所
      松江
    • 年月日
      20120606-20120608
  • [学会発表] 化学放射線療法前のFDG-PETより得られる定量的な数値の検討2012

    • 著者名/発表者名
      花本敦
    • 学会等名
      頭頸部癌学会
    • 発表場所
      松江
    • 年月日
      20120606-20120608

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi