研究概要 |
本研究は治療に難渋する頭頸部領域の重複癌について、酸化ストレスの関与を病理組織学的レベルから分子生物学的レベルで解析し、酸化ストレスをターゲットにした頭頸部重複癌治療/予防への臨床応用を展開するための研究基盤を確立することが目的である。 平成24年度の研究実績として、頭頚部領域の酸化ストレスの発現の解析としてまず、動注化学療法を行った症例についてHIF-1,p53,p16を解析。以前解析した上咽頭癌症例において8-ニトログアニンの発現解析を行い、他の酸化ストレスマーカーとの関連を解析をおこなった。 現在の研究実績として 1.重複癌の代表切片を用いて、酸化ストレスマーカーであるHIF-1α、8-OHdG発現の解析。 2.マイクロダイセクションによる、重複癌それぞれのcDNAを抽出し、酸化ストレスマーカーの遺伝子解析。 以上の2項目について検討中である。
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