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2012 年度 実施状況報告書

ポリアルギニンを用いたタンパク質導入法による内耳性難聴の治療

研究課題

研究課題/領域番号 24791788
研究種目

若手研究(B)

研究機関熊本大学

研究代表者

高村 惇  熊本大学, 医学部附属病院, 医員 (60623973)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード内耳 / protein transduction
研究概要

本研究はポリアルギニン(9R)を用いたタンパク質導入(9R-PTD)による内耳性難聴の治療法の開発を最終目的としている。9R-PTDは、作成が容易で安全なベクターであることが知られており、当教室三輪もマウス耳胞に対して9R-PTDを行い、その有効性と安全性について最近報告している(Neuroreport)。一方、内耳傷害の進行にはアポトーシスが関与しており、抗アポトーシス因子の投与により内耳傷害の発生が抑制されることがこれまでに報告されている。そこで本研究においては抗アポトーシス因子の一つであるX-linked Inhibitor of Apotosis Proteins(XIAP)に着目し研究を行う。XIAPに9Rを付加したXIAP-9Rを作製し、XIAP の内耳へのタンパク質導入による蝸牛機能保護作用・治療効果について、蝸牛傷害モデルを用いて検討を行う予定である。本研究における蝸牛内細胞へのタンパク質導入は、目的のタンパク質に9Rを付加し、これをゼルフォームに含浸させ蝸牛正円窓窩に留置することにより達成する。
平成24年度には、EGFP-9R(マーカーであるEGFPに9Rを付加してある)を用いて、単回投与の導入効率と安全性について検討を行った。現在までに処置後12時間をピークとしてマーカータンパクの導入が蝸牛内に確認でき、また聴力閾値変化、有毛細胞の傷害を起こさないことを確認している。現在処置後1か月後の内耳傷害の有無の評価実験を行っている。同時に、XIAP-9Rの作成を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

順調に進行している。

今後の研究の推進方策

現在処置後1か月後の内耳傷害の有無の評価実験を行っている。同時に、XIAP-9Rの作成を行っている。予定通り、平成25年度には、難聴動物モデルを用いて、XIAP-9R投与による蝸牛機能保護効果について検討を行う。また、平成26年度には、同様の難聴難聴モデルを用いて、XIAP-9Rの治療効果について検討を行う。

次年度の研究費の使用計画

平成25年度には、難聴動物モデルを用いて、XIAP-9R投与による蝸牛機能保護効果について検討を行う。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Inner ear protein transduction utilizing arginine-rich cell-penetrating peptides2012

    • 著者名/発表者名
      蓑田涼生
    • 学会等名
      IEB
    • 発表場所
      Tubingen,Germany
    • 年月日
      20120929-20121002

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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