研究課題/領域番号 |
24791796
|
研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
谷 亜希子 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (30554430)
|
研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2014-03-31
|
キーワード | 移植再生医療 |
研究概要 |
本研究ではbipotential scaffold(vitrigel薄膜をコラーゲンスポンジに付加したもの)にbasic fibroblast growth factor(b-FGF)を含有した新たな人工材料を作成し気管再建における上皮化促進、機能面の改善を確認することを目的としている。本年度の研究計画では、1.b-FGF含有bipotential scaffoldの作製、2.scaffoldに加えたb-FGF徐放濃度の測定、3.b-FGF含有bipotentilal scaffoldを用いた気管再建 を行うこととしていた。 まず、1.では農業生物資源研究所と協力し、1つの材料あたりに含有するb-FGFを10ng、100ngにするために混入する適正なb-FGFの量を測定した。10ngに調整するにはdishあたり38,4ng、100ngに調整するには768ngであることを確認し、計画書の手順どおり材料を作製した。2.では当初の計画では投入直後、3日後、5日後、7日後で測定することとしていたが、早期の測定も必要と考え投与後2日以内の測定も加えた。Dot bolt法を用いてb-FGFの定量を行い、2日以内で比較的b-FGFが放出されていることを確認し徐放効果は乏しいと判断した。3.ではb-FGF濃度の異なる3種類のスポンジをSDラットに移植した。それぞれ5匹ずつ移植を行い安全に手技が行うことが可能であった。観察期間ごとの評価を次年度行う予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画としていた3つの目的はほぼ達成しており、次年度の評価に支障なく進めることができると判断する、
|
今後の研究の推進方策 |
bipotential scaffoldの移植例数を増やし、観察期間ごとに標本の摘出を行う。 標本固定後に組織学的評価を行い、上皮形成促進や機能的な改善が得られているかどうかの評価を行う予定である。
|
次年度の研究費の使用計画 |
消耗品費(実験動物、研究道具の購入) 582,338円 旅費(学会参加) 600,000円 人権費、謝金 300,000円 そのほか(論文投稿など) 600,000円
|