先天性難聴の根本的原因として遺伝子変異がその半数以上に寄与することは知られている。また先天性の難聴者は平衡機能の障害を持ち合わせることも知られている。本年遺伝性難聴で最も高頻度に検出される原因遺伝子であるコネキシン26遺伝子、GJB2の変異が聴力のみならず平衡機能にも影響を与える可能性を示唆した。本研究では先天性難聴者に対する多項目遺伝子解析(GJB2、ミトコンドリアDNA1555変異、Gjb6、COCH、SLC26A4等)を行い検出された変異に伴う運動機能、平衡機能の客観的評価を行い既存の難聴遺伝子をimbalancegene(平衡失調遺伝子)としても同定し前庭機能のメカニズムの解明を目指す
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