研究課題/領域番号 |
24791821
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研究機関 | 愛知県がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
鈴木 秀典 愛知県がんセンター(研究所), 腫瘍病理学部, 研究員 (70470169)
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キーワード | FDG-PET/CT / Chemosensitivity / head and neck cancer |
研究概要 |
平成25年度は頭頸部癌におけるFDG-PETと抗がん剤感受性試験による治療法開発のために、平成24年度に引き続きFDG-PET術前施行例の手術検体を採取した。本研究は、既に愛知県がんセンター中央病院倫理委員会にて「頭頸部がん、胃がん、大腸がん、卵巣がん、乳がん等に対する新しい個別化医療に関する基礎的検討とその臨床応用に関する研究」の課題名にて承認済みである。採取した検体を分離培養し抗がん剤感受性試験や増殖能等の各種分析をすすめている。次に、「頭頸部癌におけるFDG-PET/CT等の画像情報による診断能や予後予測に関する研究」の課題名にて愛知県がんセンター中央病院倫理委員会に承認され画像情報と他のパラメーターとの関連の分析をすすめている。 さらに、「FDG-PETやFDG-PET/CTによる頭頸部癌の予後予測に関する研究」という臨床研究課題名で名古屋大学医学部附属病院の倫理委員会にて承認済みの研究を遂行した。治療前のFDG-PET/CTにより咽頭癌症例の生命予後を有意に予測できる新たな知見を得たので、 英文国際学会誌であるAnnals of Nuclear Medicineに「Prognostic value of 18F-fluorodeoxyglucose uptake before treatment for pharyngeal cancer 」というタイトルで筆頭著者として平成26年度2月に受理され,掲載予定である。また、平成25年は新たな知見につき37回日本頭頸部癌学会にて「中下咽頭癌におけるFDG-PET/CTによる予後予測」の演目で口演発表や、平成25年度第24回日本頭頸部外科学会にて「PETに基づく頭頸部癌の個別化治療」というシンポジウムで「PETに基づく頭頸部癌の個別化医療に向けての病理因子との比較検討」の演目で口演発表した。 現在、「FDG-PET/CTによる下咽頭癌におけるVolume parameterを用いた生命予後予測」に関する研究と「FDG-PETと抗がん剤感受性試験の関連」に関する研究の2つの論文を国際誌に投稿中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成25年度は頭頸部癌におけるFDG-PETと抗がん剤感受性試験による治療法開発のために、まずFDG-PET術前施行例の手術検体を採取した。研究課題を遂行するために倫理委員会にて承認され、検体を採取する研究プロトコールは確立され、採取した検体について 抗がん剤感受性試験や造腫瘍能、増殖能等の分析を順次遂行している。また研究の成果も学会にて発表し、さらに国際英文誌であるAn nals of Nuclear Medicineに掲載決定されており、研究成果の公開もすすめている。本研究でえられた新たな知見が複数得られてお り、複数の英文論文作成済みで投稿中であり、研究の目的に対しておおむね順調に進展しているものと考える。
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今後の研究の推進方策 |
平成26年度は頭頸部癌におけるFDG-PETと抗がん剤感受性試験による治療法開発の研究課題名の最終年度にあたるので、研究成果の公開に重きをおく。国際学会での発表や国際英文誌の掲載を目標に研究をすすめていく。さらに採取した検体に対する分析を進めていく。MicroPETなどの当院施設に無い研究設備を利用した研究を今後考慮しており、他施設の研究者とともに他施設の倫理員会等に承認 していただいた上で研究をすすめていく方針である。複数の研究プロトコールを同時進行させているので、少しずつ各研究プロトコールを推進させることで遅滞なく今後の研究をすすめていく。さらに学会等にて他の研究者とも情報交換し、新たな研究プロトコールや解析法にて研究をすすめていく。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成25年度は頭頸部癌におけるFDG-PETと抗がん剤感受性試験による治療法開発のために、平成24年度に引き続きFDG-PET術前施行例の手術検体を採取した検体を分離培養し抗がん剤感受性試験や増殖能等の各種分析をすすめている。そのプロトコールの中でmicro-PETの実験が他施設での施行を要しており次年度使用額が生じた主な理由となっている。 また、研究の成果について国際学会で発表するのを最終年度である平成26年に行うのも要因となっている。 平成26年度は、研究の成果の公開に重きをおいており、複数の国際学会での発表を予定している。また複数の論文を国際英文誌に投稿中であり、その公開にも使用予定である。 また投稿中の研究への必要な追加実験等にも使用予定である。
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