平成26年度は、頭頸部癌におけるFDG-PETと抗がん剤感受性試験による治療法開発のための最終年度として研究成果発表に重点をおいて遂行した。頭頸部癌におけるFDG-PETで予測される予後不良疾患群がシスプラチン感受性が高いという新たな知見をえたので、平成27年2月に英文国際学会誌であるAnticancer Researchに「Correlation between18F-FDG-uptake and in vitro chemosensitivity of cisplatin head and neck cancer」というタイトルで筆頭著者として掲載された。また、FDG-PET/CTによる下咽頭癌におけるvolume parameterを用いた予後予測に関する研究成果が、平成27年3月に英文国際学会誌であるOncology lettersに 「Impact of total lesion glycolysis measured by 18F-FDG-PET/CT for overall survival and distant metastasis in hypopharyngeal cancer」というタイトルで筆頭著者として受理され掲載予定である。さらに、大唾液腺癌に対する予後予測にLNDという病理パラメーターが予後を予測するという知見を得て、平成27年11月に英文国際学会誌であるOncology lettersに「Lymph node density is a prognostic factor in patients with major salivary gland carcinoma」というタイトルで筆頭著者として受理され掲載予定である。これらの成果を国内学会や国際学会にて口演発表やポスター発表を行った。
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