クラミドモナス由来チャネルロドプシン-2(ChR2)は、感受波長が青色に限定される。本研究は新たに変異型チャネルロドプシンを作製し、光特性を明らかにすることを目的とし、ボルボックスより見出された赤方型チャネルロドプシン(VChR1)を基本に変異型チャネルロドプシン遺伝子を作製した(mVChR1)。 mVChR1遺伝子を恒常的に発現する細胞株を樹立し(HEK-mVChR1)、光反応性を測定したところ、VChR1に比べ約30倍高い反応が記録された。また、波長感受性では、450nmから600nmの幅広い波長光に応答し、ヒトの可視光を考えた場合、mVChR1は視覚再生に有用な遺伝子であると考えられた。
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