網膜及び視神経刺激型人工視覚の中枢や反対眼への影響の評価のため、家兎及び視細胞障害ラットの眼球にそれぞれの刺激電極、視覚野に観測電極を埋植して慢性の刺激系、及び観測系を確立した。埋植後1~6ヶ月まで刺激に対する視覚野での誘発電位を安定して測定出来た。より中枢に影響が出やすいと思われる視神経刺激型に絞って研究を進め、6ヶ月の慢性通電後に大脳の切片を作成し、これらに対して神経栄養因子などの免疫染色を行った。一部の慢性通電後の固体では強く染色される固体があったことから、長期間の視神経電気刺激により脳に影響を与える可能性があることが示唆された。
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