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2012 年度 実施状況報告書

IL-10産生性制御性T細胞を用いた新しい眼炎症治療戦略

研究課題

研究課題/領域番号 24791859
研究種目

若手研究(B)

研究機関九州大学

研究代表者

吉村 武  九州大学, 大学病院, 共同研究員 (40625802)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードIL-10 / IL-27 / Th17 / ぶどう膜炎 / 眼炎症
研究概要

研究代表者らは、IL-27は初期にはTh1を誘導しIL-27はIL-23により誘導されたIL-17産生細胞のサイトカイン産生を抑制することを見出した。以上の結果、IL-27はT細胞分化初期ではproinflammatoryである一方、後期・慢性期炎症ではTh17を抑制しanti-inflammaryに働く2面性をもったユニークなサイトカインであると考えられた。いっぽう研究代表者らは、実験的自己免疫性ぶどう膜網膜炎(EAU)の網膜にIL-17を産生するTh17細胞が浸潤することを初めて示している。本年度は、主にEAUのモデルを用いて炎症各時期の全身および局所における実際のTh17, Tr1, IL-27産生細胞の動向およびIL-27の眼炎症抑制機構についての解析を計画した。
EAUの各時期(初期誘導期・ピーク期・後期;誘導後0, 7, 14, 21日目)の網膜および所属リンパ節を採取し、細胞内染色フローサイトメトリー法を用いてCD4陽性分画のIL-17, IL-10産生について解析、Th17/Tr1分画を検討した。また網膜浸潤細胞および所属リンパ節から磁気細胞分離法を用いてCD4陽性T細胞を調整、real-time RT-PCRを行うことによりTh17, Tr1関連分子についての解析をさらに行った。その結果、全身(リンパ節)および局所(眼内)ではサイトカイン発現動態および浸潤細胞分画が異なることを見出した。また、炎症が進展するに従い眼内IL-10産生CD4+T細胞(Τr1)およびIL-27産生細胞の産生亢進がみられた。EAU誘導後炎症がピークとなる時期にリコンビナントIL-27を硝子体内投与、d21で炎症の程度につき検討を行ったが有意な差はみられなかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

今年度は、炎症各期のTh1, Th17, Τr1の動態につき解析を進めることができたが、in vivoの解析は遅れている。

今後の研究の推進方策

炎症動態の把握を基に、IL-27の治療効果についてEAUを用いて解析をさらにすすめる予定である。

次年度の研究費の使用計画

前年度と同様、物品費購入/学会出席等の旅費 その他に研究費を使用予定。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] IL-27の眼炎症治療効果についての検討2013

    • 著者名/発表者名
      平川 沙弥香、吉村 武、楊 暘、石橋 達朗
    • 学会等名
      第117回日本眼科学会総会
    • 発表場所
      東京都
    • 年月日
      20130404-20130407
  • [学会発表] IL-27による自己免疫性ぶどう膜炎治療の可能性(シンポジウム)2013

    • 著者名/発表者名
      吉村 武
    • 学会等名
      第117回日本眼科学会総会
    • 発表場所
      東京都
    • 年月日
      20130404-20130407

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公開日: 2014-07-24  

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