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2013 年度 実施状況報告書

IL-10産生性制御性T細胞を用いた新しい眼炎症治療戦略

研究課題

研究課題/領域番号 24791859
研究機関九州大学

研究代表者

吉村 武  九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (40625802)

キーワードIL-10 / IL-27 / IL-35
研究概要

研究代表者らは、炎症初期にIL-27はTh1反応を誘導し細胞性免疫を惹起する一方IL-23により誘導されたIL-17産生細胞のサイトカイン産生を抑制すること、つまり後期・慢性期炎症を抑制する可能性があることを見出した。いっぽう研究代表者らは、実験的自己免疫性ぶどう膜炎(EAU)を惹起したマウス網膜にIL-17産生細胞が浸潤することを初めて示している。またIL-10産生細胞であるTr1は前年度までにEAUのモデルを用いて炎症各時期(初期誘導期・ピーク期・後期)の網膜および所属リンパ節のTh17/Tr1分画を検討した。リコンビナントIL-27による眼炎症治療効果を検討したが、局所投与による効果は見出だせていない。IL-35はIL-27と同様IL-12サイトカインファミリーに属するサイトカインで制御性T細胞を介する免疫抑制の可能性が示唆されている。前年度の結果を踏まえ、EAUモデルを用いてIL-27およびIL-35の眼炎症反応における作用につき検討を行った。in vitroではnaive T細胞において、リコンビナントIL-27, IL-35は共にCD4陽性細胞由来のIL-17, IFNgを抑制し、EAU後21日目のCD4陽性T細胞においてIL-35はIFNgの発現を増加させた。また、EAUにおいて所属リンパ節ではTh1、Th17双方のサイトカイン、転写因子の発現を認めた。眼球内ではTh17のサイトカイン、転写因子の発現ならびにIL-27の発現を認めた。以上よりIL-35には眼炎症抑制作用が期待され、現在in vivoにおける解析を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

今年度は、炎症惹起後のT細胞に対しin vitroでリコンビナントIL-27およびIL-35による炎症抑制効果を確認することができたが、in vivoの解析は遅れている。

今後の研究の推進方策

炎症動態の把握を元に、IL-27およびIL-35の眼炎症治療効果について更に解析を進める予定である。

次年度の研究費の使用計画

平成26年度に物品購入予定(消耗品購入)のため。
実験を進めるにあたり必要な消耗品を購入予定。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 実験的自己免疫性ぶどう膜炎におけるIL-27およびIL-35の役割2014

    • 著者名/発表者名
      平川 沙弥香, 吉村 武, 楊 暘, 武田 篤信, 大島 裕司, 川野 庸一, 石橋 達朗
    • 学会等名
      第118回日本眼科学会総会
    • 発表場所
      東京都
    • 年月日
      2014-04-04 – 2014-04-04

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公開日: 2015-05-28  

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