18-25塩基からなるmicroRNA (miRNA)が標的mRNAの発現を制御することで生命現象の制御に関与していることが報告されている。本課題ではヒト難治性ぶどう膜炎の動物モデルである自己免疫性ぶどう膜網膜炎(EAU)を誘導し、眼局所でのmiRNAの発現について解析を行ったところ、免疫前(day 0)に比較して免疫後14 日目ではmiR-223、miR-146aなど炎症制御に関与することが予想されるmiRNAの発現上昇がみられた。EAUの臨床経過に並行して、網膜におけるmiRNAの発現の上昇、低下がみられたことから、これらのmiRNAがEAUの病態に関与している可能性が示唆された。
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