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2013 年度 実績報告書

加齢黄斑変性における網脈絡膜間物質輸送の解明

研究課題

研究課題/領域番号 24791876
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

永井 香奈子  慶應義塾大学, 医学部, 共同研究員 (60407103)

キーワード網膜脈絡膜物質輸送 / 脈絡膜毛細血管 / fenestrae / 加齢黄斑変性
研究概要

(a)網膜脈絡膜物質輸送をモニタリングするためデキストラン(70KDa)及びNHS-Biotin(443.43Da)をマウスに投与した。また生物活性を持つ分子と生物活性を持たない分子で物質輸送に差があるかどうか検討するため、生物活性を持つ分子としてトランスフェリンを尾静脈投与し、デキストランと比較したところ、70KDaのデキストランを心臓内注射したマウスでは投与10分後に脈絡膜毛細血管内に点状の染色像を認めた一方、分子量の小さいNHS-Biotinでは投与5秒後に脈絡膜毛細血管の外壁に漏出像として検出された。またトランスフェリンを尾静脈投与したマウスでは、投与1時間後に脈絡膜毛細血管間に点状の染色像として検出された。
(b)加齢による網膜脈絡膜物質輸送の変化をモニタリングするため、2ヶ月齢、4ヶ月齢、12ヶ月齢の各々の正常マウスにNHS-Biotinを心臓内投与し染色パターンを比較したところ、加齢に伴いNHS-Biotinの脈絡膜毛細血管の外壁への漏出量が増加する傾向にあった。
(c)自然発症する加齢黄斑変性モデルマウスを用い、正常マウスと網膜脈絡膜物質輸送を比較したところ、NHS-Biotin(443.43Da)を投与した加齢黄斑変性モデルマウスでは脈絡膜毛細血管の外壁に漏出像を認めるだけでなく、脈絡膜新生血管(CNV)の外壁へのNHS-Biotinの漏出を認めた。また、マウスが高齢化する程、漏出の程度は強くなった。

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公開日: 2015-05-28  

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