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2012 年度 実施状況報告書

ミクログリアを介した角膜神経再生メカニズムの解析と治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 24791879
研究機関東京医科大学

研究代表者

服部 貴明  東京医科大学, 医学部, 講師 (20408173)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2014-03-31
キーワード角膜 / 神経
研究概要

角膜内ミクログリアの同定のため、正常角膜をミクログリアに特異的なマーカーであるIba-1で染色したところ樹状細胞様の細胞が染色された。そこで樹状細胞のマーカーと考えられているCD11cおよびマクロファージのマーカーと考えられているCD11bで二重染色したところ、Iba-1陽性細胞はCD11c陽性であり、CD11b陰性であった。以上より角膜内に存在しているIba-1陽性細胞は、樹状細胞の一つである可能性が示された。今後この細胞の機能的な役割を、三叉神経欠損モデルで解析していく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

三叉神経切断モデルの作成には、ステレオタキシックフレーム必要だが、この選定に時間を要した。また三叉神経の部位を同定しなければならないが、これにも時間を要している。

今後の研究の推進方策

引き続き三叉神経切断モデルを検討すると同時に、より簡便な角膜神経切断モデルとして角膜上皮除去モデルがある。このモデルは炎症を直接角膜に惹起するため炎症下でのミクログリアと神経修復、または本研究で標的分子として挙げたATP受容体のP2受容体の動態についても同時に行っていく予定である。

次年度の研究費の使用計画

角膜内にミクログリアが存在している可能性を示唆できたため、今年度はその機能解析に的を絞る。角膜三叉神経切断方法として、ステレオタキシックを用いた脳内三叉神経切断モデルに加え、より簡便な角膜上皮除去モデルも検討し、以下の検討を行う。
ミクログリア機能抑制時の神経修復変化:ミクログリアが神経修復を促進するか抑制するか現時点では不明である。そこでミクログリアの機能を阻害、促進することで神経修復がどのように変化するか検討する。ミクログリアの機能は、P2受容体を阻害薬剤、促進薬剤により制御する。
a)P2受容体を阻害する薬剤(ピリドキサールリン酸-6-アゾ(ベンゼン-2,4-ジスルホン酸) 四ナトリウム塩 水和物)を三叉神経切断モデルに投与し、角膜神経の修復変化および角膜上皮の変化を検討する。
b)さらにP2受容体の機能を促進する薬剤(2-(メチルチオ)アデノシン5′-二リン酸 三ナトリウム塩 水和物)を用いて三叉神経切断モデルの膜神経の修復変化および角膜上皮の変化を検討する。

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公開日: 2014-07-24  

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