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2014 年度 実績報告書

短腸症候群:新しい腸管再生を目指して レニンーアンギオテンシン系の役割

研究課題

研究課題/領域番号 24791891
研究機関順天堂大学

研究代表者

古賀 寛之  順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (30468574)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード短腸症候群 / レニンーアンギオテンシン / アンギオテンシン受容体 / 腸管上皮 / アポトーシス
研究実績の概要

マウス短腸症候群モデルを作成し腸管adaptationについてのapotosis/proliferationについて評価を行った。マウスモデル作成後、術後1週間で犠死させた後に検体摘出を行った。短腸症候群モデル(SBS)では対照群と比較してvillus height/crypt depthが術後1週間で優位に増加していた。腸管上皮細胞のapotosisをtunel染色で評価したところ、すべてのSBS群おいてapotosis増加を認めた。また腸管上皮細胞のproliferationについてBrdU染色により評価するとすべてのSBS群おいてproliferation増加を認めた。上記apotosis経路の内因性のbcl-2/baxのmRNAの発現についてRT-PCRを用いて評価した。bcl-2発現についてSBS群は対照群より優位的高かった。bax発現についてSBS群と対照群間に有意差は認められなかった。
次にSBS群と対照群の腸管上皮におけるアンギオテンシンII(ATII)受容体のmRNAの発現について評価したところ、SBS群の腸管上皮において対照群と比較してATII type1a受容体の発現が優位に増強を認めた。SBS群・対照群各々にATII type1a antagonistを投与して、4群間で評価した。villus height/crypt depth はSBS+ATII type1a antagonist群で優位に増強していた。しかしながらapotosisはSBS群と比較してSBS+ATII type1a antagonist群で優位に抑制されていた。これを支持するように内因性因子bcl-2/baxも抑制され、外因性因子TNF-aも抑制され、Fas/FasLは増加していた。
この作用機序を評価するために、KGFR,IL7-R,EGF-RのmRNAについて評価を行った。
IL7-R,EGF-RにおいてSBS群と比較してSBS+ATII type1a antagonist群で優位な増強を認めた。
今後はSBSの臨床で問題になる腸管粘膜の消化吸収能および運動についてSOX10を主とした内因系神経因子およびアセチルコリン・アセチルコリン受容体について評価行い、報告予定である。

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公開日: 2016-06-01  

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