研究課題/領域番号 |
24791938
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
救急医学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
山川 一馬 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (50597507)
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研究協力者 |
小倉 裕司 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (70301265)
松本 直也 大阪大学, 医学部附属病院, 助教 (50359808)
今村 行雄 京都大学, 医学系研究科, 研究員 (90447954)
中川 淳一郎 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (60597508)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | コリン作動性抗炎症経路 / 迷走神経刺激 / 熱中症 / 全身性炎症反応症候群 |
研究概要 |
本研究の目的は、熱中症病態におけるコリン作動性抗炎症経路の関与を明らかにし、電気的迷走神経刺激による同経路の賦活化療法が新規治療法として有効か否かを解明することである。ラット熱中症モデルにおいて、迷走神経刺激を行うことで熱刺激後の死亡率は有意に改善し、炎症性メディエーターの上昇は抑制された。免疫組織学的解析では、迷走神経刺激は肺・脾臓における炎症細胞浸潤を抑制し、熱刺激により低下したアセチルコリン受容体の発現を改善させることが明らかとなった。本研究結果より、電気的迷走神経刺激療法は、熱中症病態におけるコリン作動性抗炎症経路の破綻状態を改善することで新規治療法になりえることが明らかとなった。
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