我々は2011年に大阪府の主要救急医療施設が参画するCRITICAL study groupを設立し、院外心肺停止症例(病院の外で心停止に陥った症例)の病院前データに病院到着後データを連結させるレジストリーを確立した。本レジストリーは年間2000例の院外心肺停止症例が登録され世界的にみても類をみないものであり記述論文として報告した(Journal of Intensive Care, 2016)。本データを用いて、心臓が原因で病院の外で心停止に陥った症例に対する精度の高い予後予測式を確立し国際学会で発表した。本研究成果は心原性院外心肺停止症例に対する積極的治療の適応判断に有用であると考える。
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