LPSを用いた単球系細胞敗血症モデルにおいて、細胞死、貪食能低下が経時的に引き起こされ、高糖濃度環境下ではこれらが促進した。そのメカニズムとして小胞体ストレスの関与が示唆された。また、炎症消退脂質であるレゾルビンD2投与により細胞死、CHOP発現の抑制、貪食能の改善を認め、敗血症に対する薬物治療へ応用できる可能性があると考える。さらに、次世代シーケンサIon PGMシステムを用いたmicroRNAの網羅的解析を行い、予備実験段階ではあるがmiR-211,-204といったmicroRNAの変化を認め、今後更に敗血症におけるmicroRNAの関与についても検討していく予定である。
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