歯周病原性菌のひとつであるTreponema denticolaの上皮細胞に対する病原性を明らかにするため、培養細胞の破綻機構、細胞への侵入、免疫機能に関する変化の検討を行った。 感染30分後から侵入を示唆する像を認め、IL-1発現は野性株での減少が認められた。IL-6発現量は野性株の感染後1時間でピークを示し、HSP70は感染後3時間から増加した。prtPおよびMsp欠損株共にHSP70 mRNA発現は減少した。 T. denticolaは感染により上皮細胞のストレスタンパクおよびサイトカイン産生を引き起こし、そのプロセスにMspおよびPrtPが関与する事が示唆された。
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