T. denticolaの主要な膜画分タンパク質を解析したところ、機能未知のTDE2508が検出された。そこで本研究では、TDE2508の性状および機能解析を試みた。 その結果、TDE2508は外膜に局在し、また複合体を形成している可能性が示された。欠失株は、ポリスチレンプレートおよび歯肉上皮細胞への付着性が有意に上昇した。しかし、自己凝集性および疎水性には変化が見られなかった。TDE2508は付着制御に関与していることが推察された。しかし、TDE2508の菌体表面への露出については不明であり、本タンパク質による付着制御機構については、直接的あるいは間接的かを含めてさらなる検討が必要である。
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