オピオイドの頻用によって生じる疼痛過敏がミクログリアに発現するBKチャネルに起因する事が明らかとなった。これらのBKチャネルの活性化はμ受容体を介したアラキドン酸合成が促進される事で引き起こされており、直接チャネルを開口していた。BKチャネルの役割を解析した結果、疼痛に重要とされるP2X4受容体の膜輸送への関与が認められた。更にミクログリアでBKチャネルの欠損した動物ではオピオイドの頻用により生じる疼痛過敏は認められなかった。これらの知見によりBKチャネル阻害剤のオピオイドの補助薬としての開発の可能性が期待できる。
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