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2013 年度 実績報告書

咀嚼運動と記憶・認知機能の関連

研究課題

研究課題/領域番号 24792002
研究機関九州大学

研究代表者

中村 優子  九州大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (00610023)

キーワード咀嚼運動 / 手指運動 / 短期記憶
研究概要

咀嚼課題の記憶促進効果を検証する目的で、健常被験者6名により以下の行動実験、fMRI実験を行った。【行動実験】各運動課題が記憶課題に及ぼす影響を算出するため、各記憶課題(N-back 課題、咀嚼課題+N-back課題、手指タッピング課題+N-back課題)の正答率を算出し(それぞれ78.6%、94.6%、86.3%)、各運動課題後の記憶課題の正答率から記憶課題(N+back課題)のみの正答率を引いた。まず、それぞれの運動課題後の記憶課題の正答率と記憶課題の正答率を比較したが(paired t-test)、各正答率に有意差はみられなかった。しかし、運動課題後の正答率の方が高く、その中でも咀嚼課題後の正答率の方が、手指タッピング課題後の正答率より高かった。次に、運動課題の正答率向上効果を比較するため、[(咀嚼課題+N-back課題の正答率)- (N+back課題の正答率)]と[(手指タッピング課題+N-back課題の正答率)- (N+back課題の正答率)]を比較した(paired t-test)。これには有意差をみとめなかった(p=0.154)。【fMRI実験】作業記憶の責任領域である背外側前頭葉前部皮質を関心領域とし、N-back課題時の脳賦活領域を検出し、この領域を機能的関心領域とした(fROI)。行動実験から、咀嚼課題の方が手指タッピング課題より、記憶課題の正答率向上効果が高いことから、咀嚼課題後のN-back課題時の脳活動から手指タッピング課題後のN-back課題時の脳活動を比較し、fROI内で咀嚼課題の作業記憶促進効果を検証し、右側の背外側前頭葉前部皮質[(x, y, z) =(40, 30, 42) MNI coordinate, p=0.035 uncorrected, z=2.27]に、咀嚼課題の作業記憶促進効果を認めた。

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公開日: 2015-05-28  

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