IL-18は,T細胞のGM-CSF産生を介して破骨細胞分化を抑制する。本研究では,RANKLで刺激した破骨細胞前駆細胞(RAW264.7細胞)がCD4+T細胞のIL-18誘導性GM-CSF発現に及ぼす影響を調べた。RANKL刺激でRAW264.7細胞の破骨細胞への分化と培養上清中のIL-18 binding protein (BP) 産生は促進された。この培養上清中でCD4+T細胞をIL-18刺激しても,GM-CSF産生は増加しなかった。本結果から,RANKLで刺激したRAW264.7細胞は,IL-18BP産生増加を介してCD4+T細胞のIL-18誘導性GM-CSF発現を抑制すると考えられた。
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