CBCTとMRIによる下顎管の切歯枝(IBMC)の描出について検討した。献体下顎骨のCBCT画像による評価でIBMCは93.5%にみられ、側切歯部まで観察できるものが多かった。解剖による検証でCBCT画像で見えなかった部分まで明らかになった。7名の患者画像によるCBCTとMRIのIBMC描出に関する比較では、MRIが明らかに優れ、CBCTで描出できなかった部位まで描出可能であった。 IBMCの位置や走行の理解は外科処置時の偶発症を防止のために、術者が理解しなければならないことである。本結果は、今後MRIによるインプラント術前診断がCBCTに代わり推奨される時が来ることを示唆している。
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