研究概要 |
イオン液の調整Sr2+, Al3+, Na+, B3+, およびSi4+の標準溶液を、Sr (NO3)2, NaNO3, H3BO3, Na2SiO3といったように、被験イオンに対するカウンターイオンを同一のものとする工夫を施して、種々の濃度での各イオン液のpHをpHメーターを用いて測定し、中性となるように水酸化ナトリウムで調整を行った溶液を作製し、そのイオン溶液の骨芽細胞様細胞MC3T3-E1に対する作用の評価を行った。 増殖に関してはMTTアッセイを行い、Srは細胞増殖を有意に促進し、BとFはネガティブに働くことが判った。 分化に対しては1, 3, 7, 14日間培養に、0.02% Triton X含有PBSを添加して凍結・融解を二回繰り返して細胞を破砕後、Alkaline Phosphatase Substrate Kit およびBCA Protein Assay Kitを用いて測定を行い、ALP活性を算出し、測定を行った。B, AL, およびSiでは有意な差は認められず、Srでは3日後に25ppmで有意な活性促進が認められた。ALP活性については正確に測定できているかもう一度検討する必要がある。
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