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2013 年度 実績報告書

NaF-PETによる義歯床下顎堤吸収の長期予後に関する早期診断指針の検討

研究課題

研究課題/領域番号 24792057
研究機関東北大学

研究代表者

末永 華子  東北大学, 大学病院, 助教 (00508939)

キーワードNaF-PET / 有床義歯 / メカノバイオロジー / 骨代謝
研究概要

生体と調和した有床義歯補綴治療の遂行には,力によって惹起されるメカノバイオロジカルな生体反応を把握し,コントロールすることが重要である.従来,骨疾患の診断等には骨シンチグラフィーが用いられてきたが,当研究グループでは,既存薬剤と比べ極めて鮮明な画像が得られる新たな検査薬剤NaFを用いたポジトロンエミッション断層撮影(PET)による臨床試験を行ってきた.NaF-PETは,X線検査では捉えられない骨代謝の様相を観察でき,時間反応性が高いという利点があり,生体における骨代謝の経時的な変化を観察するのに有効な手段である.そこで本研究では,義歯装着直後の床下骨組織の経時的な骨代謝回転の様相をNaF-PET/コンピュータ断層撮影(CT)を用いて明らかにすることを目的とした.
実験では,義歯経験がなく下顎遊離端欠損を有する被験者3名に実験義歯を装着し,床下骨の骨代謝量の指標となるNaF集積値とCT値の経時的変化を調べた.13週間の全実験期間を通して, CT画像より明らかな骨の形態変化は認められず,CT値にも変化はみられなかった.一方,NaF集積値については義歯装着後経時的に上昇し,13週後では下降に転じた.
これは,X線検査による臨床では把握出来ない僅かな骨代謝の変化を極初期に捉えたものであり,義歯装着に伴う力学的負荷により装着直後から床下骨組織の代謝回転が亢進し,リモデリングが積極的に進むことが示された.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Effects of occlusal rest design on pressure distribution beneath the denture base of distal extension RPD; An in vivo study2014

    • 著者名/発表者名
      Suenaga H, Kubo K, Hosokawa R, Kuriyagawa T, Sasaki K
    • 雑誌名

      International Journal of Prosthodontics

      巻: in press ページ: in press

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Bone response to immediate loading through titanium implants with different surface roughness in rats.2013

    • 著者名/発表者名
      Sato N, Kuwana T, Yamamoto M, Suenaga H, Anada T, Koyama S, Suzuki O, Sasaki K.
    • 雑誌名

      Odontology

      巻: - ページ: -

    • DOI

      10.1007/s10266-013-0107-4

    • 査読あり

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公開日: 2015-05-28  

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