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2012 年度 実施状況報告書

オッセオインテグレーション獲得後の糖尿病発症がもたらす骨動態変化の先行的解析

研究課題

研究課題/領域番号 24792075
研究機関大阪大学

研究代表者

香川 良介  大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (40448147)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2014-03-31
キーワードインプラント / 歯科補綴学
研究概要

本研究では、インプラント治療を受けたのちの、糖尿病などの全身状態の変化がインプラントに及ぼす影響について検討を行うことを目的としている。現在、インプラント患者は増加しており、今後、起こりうるであろうこれらの事象についての先駆的な基礎的研究として本研究の意義は高いと思われる。これまでに、ラットにてインプラントオッセオインテグレーションモデルを作製し、インプラント埋入後の、オッセオインテグレーション獲得までの骨動態の変化や、オッセオインテグレーション後の骨動態の変化が骨結合の強度に与える影響を検討している。本研究では、ラットへのインプラント埋入後、骨形成マーカー(BAP)および骨吸収マーカー(NTx)にて骨動態の検討を行ったところ、インプラント埋入後のオッセオインテグレーション獲得過程において、インプラントの撤去トルクの増加に伴う骨形成マーカーの上昇が認められた。また、骨形成のみならず。骨吸収マーカーの低下も認められた。さらにオッセオインテグレーション獲得終了とおもにこれらのマーカーは正常値に戻った。このことから、骨代謝マーカーを用いて、インプラントの状態を診断しうることが考えられる。
また、さらにオッセオインテグレーション獲得後、BP製剤にて意図的に骨吸収を抑制することで、インプラント撤去トルクの増加を認めた。このことから、我々の作製した動物モデルが骨動態の変化に伴うインプラントの変化を検出できることを示している。
本研究の結果から、今後、インプラント患者に起こりうるであろう全身の変化によるインプラントへの影響をさらに検討を行うことで、インプラント患者に起こり得る合併症への早期対応といったことが可能となると考えられる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究では、初年度に動物モデルの作製およびその検証を目的としている。
現段階までに、当初計画していた、モデルの作製やその検証はおおむね終了していると考えられ、現在までの達成度はおおむね順調に進展していると考えられる。

今後の研究の推進方策

本研究では、研究計画に従い、次年度においてこれまでに作製した動物モデルを用いて、インプラントオッセオインテグレーション獲得後の糖尿病がインプラントに及ぼす影響を検討していく。

次年度の研究費の使用計画

研究計画に従い、実験動物やインプラント体の購入、骨代謝マーカーなどの実験試薬をはじめとした消耗品への使用を主に予定している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Study of bone metabolism related to implant using implant osseointegration model2012

    • 著者名/発表者名
      R Kagawa
    • 学会等名
      Asia Academy of Osseointegration
    • 発表場所
      台湾
    • 年月日
      20121102-20121104
  • [学会発表] 骨代謝マーカーを用いたインプラントオッセオインテグレーション獲得過程における骨動態の検討2012

    • 著者名/発表者名
      香川良介
    • 学会等名
      日本補綴歯科学会学術大会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      20120526-20120527

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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