研究課題/領域番号 |
24792076
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
内田 昌範 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (10573454)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 抑うつ / 睡眠時ブラキシズム / BDNF遺伝子メチル化 / ライフスタイル / ストレス / 補綴装置の破壊 / 顎関節症 / ロジスティック回帰分析 |
研究概要 |
平成24年度に実施予定であったことは、被験者の設定でした。平成25年度に抑うつのDNAを持つ被験者20名、その被験者に年齢、性別をマッチングさせた健康被験者20名を抽出するために、200名の抑うつ状態を治療したことのない者200名を被験者として設定しました。その被験者数の設定はWHOの推定では男女を合計した抑うつ状態の生涯発生率は17%と報告されており、次年度の抑うつ状態と診断される者を20名確保するために必要な被験者数と考えたからです。また20名を超える抑うつのDNAを持つ被験者を平成24年度のDNA解析の中に入れるということは本研究の目的から考えると非常に大切な部分です。 しかしながら、DNAのMassARRAY(SEQENOM社)は非常に高価であり、本研究においても解析は一度のみであり、できるだけ多くの抑うつのDNAを持つ被験者を集めたいとの思いから、費用のかからない、従来の質問紙Beck Depression inventory(BDI),Center for Epidemilogic Stuies Depression Scale(CES-D),Zung Self-rating Depression Scale(Zung-SDS)により予備的に抑うつ状態であろう被験者を集めようとしましたが、質問紙で抽出される抑うつ状態の被験者は少なく、被験者数の確保に時間がかかっているのが現状です。 質問紙にて抑うつ状態であろう可能性が高い被験者を含めて20名の採血とDNAの精製が終わっており、今後目標の被験者数まで質問紙を使わずに採血、DNAの精製を進めていく予定です。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
平成25年度予定している20名の抑うつのDNAを持つ被験者の確保ができるかどうかDNAのMassARRAY(SEQENOM社)を行ってみないとわかりません。抑うつ状態の生涯発生率は17%と報告されていますが、解析をしてBDNF遺伝子のメチル化がされている人がいなかったら、研究は行き詰まるため、メチル化がされている可能性が高い人を積極的に集めているところです。 その方法は従来の質問紙によるものですが、質問紙で抑うつ状態であるのを判定することがなかなか難しいので、被験者集めに時間がかかっています。
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今後の研究の推進方策 |
6月をめどに被験者集めは終了し、DNAの精製を行います。7月には解析を行い、8月から11月にかけて抑うつのDNAを持つ被験者20名とその20名と性別、年齢をマッチングさせた20名を、合計40名の睡眠時ブラキシズムの状態をポータブル睡眠時ブラキシズム自動解析装置(Grindcare 3.0, Medotech 社)を用いて記録します。12月には統計処理を行い、1月から3月にかけて研究内容をまとめる予定です。
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次年度の研究費の使用計画 |
DNAのMassARRAY(SEQENOM社)に126万円、またDNAの精製に使うピペット等の消耗品に4万円。 学会の参加のための旅費、学会参加費、研究内容の発表のための旅費として77万円。 研究のまとめ、論文作成の費用として67万円の使用予定です。
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