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2013 年度 実績報告書

悪い噛み合わせによる不定愁訴の神経科学的解明

研究課題

研究課題/領域番号 24792119
研究機関神奈川歯科大学

研究代表者

山田 健太朗  神奈川歯科大学, 歯学研究科(研究院), 研究員 (10550816)

キーワードストレス / 咬合 / 不定愁訴 / オピオイド / 脳神経科学
研究概要

咬合不全は臨床において不安やうつ状態などの不定愁訴の原因であると考えられ,噛み合わせが引きおこす情動行動変化の神経科学的な解明が急務である。本研究は、咬合不全が情動や記憶など脳の高次機能に与える影響を、生体の最大の防御機構であり、ストレス性の情動反応に関わるオピオイド神経系に着目して生化学的、行動生理学的、形態学的に明らかにすることで、健康科学・予防医学の見地から良い噛み合わせの重要性を広く社会に提唱することが目的である。
昨年度までの研究成果により、生体の情動反応を調節している扁桃体において、不正咬合により即効性に引き起こされる脳へのストレス刺激を、ダイノルフィン系のオピオイドが軽減させていることが明らかとなった。また、上記の反応は学習・記憶と関連の深い海馬においても間接的に影響をおよぼしていることが明らかになった。
本研究により、不正咬合が生体に与えられた直後に脳内で起こる生体の防御機構の存在が明らかとなった。このことは不定愁訴の原因になりうる不正咬合が付与されても、ダイノルフィンが防御的に働いてしまい、不快感を軽減させていることを示唆している。これらの研究成果は、今後口腔環境が原因とされる不定愁訴のメカニズムを解明する上で非常に有用である。これらの結果を論文にまとめ、国際誌に投稿し、受理された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Occlusal disharmony transiently impairs learning and memory in the mouse by Increasing dynorphin A levels in the amygdala.2013

    • 著者名/発表者名
      Yamada K, Ono Y, Kubo KY, Yamamoto T, Onozuka M
    • 雑誌名

      The Tohoku Journal of Experimental Medicine

      巻: 230 ページ: 49-57

    • DOI

      10.1620/tjem.230.49.

    • 査読あり
  • [学会発表] チューイングによるストレス軽減効果の脳内メカニズムの解明2013

    • 著者名/発表者名
      成松侑梨,山田健太朗,山本利春,笹栗健一,河田俊嗣
    • 学会等名
      第72回日本矯正歯科学会
    • 発表場所
      松本歯科大学
    • 年月日
      20131007-20131009

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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