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2013 年度 実施状況報告書

歯冠・歯列形態のデータベースおよびCAD/CAMに応用する統計解剖モデルの構築

研究課題

研究課題/領域番号 24792121
研究機関鶴見大学

研究代表者

井川 知子  鶴見大学, 歯学部, 助教 (70552389)

キーワード計算解剖モデル
研究概要

本研究は、CAD/CAMシステムにおいて,患者個々の審美・機能的形態に対応する補綴装置の製作を目標に,歯列模型より得られる歯冠・歯列形態を三次元情報としてデータベース化し,形態の統計解析から標準化モデル(計算解剖モデル)構築をめざしている.平成24年度にはソフトウエアの開発を手付け,個々のデータを保管するデータベースの構築を行った.当初,平成24年度に行う予定であった歯列のデータ化は一般的に研究用模型を三次元表面形状測定装置にて計測を行い,三次元再構築画像を製作することにより得られる.しかし,三次元再構築画像の製作までには計測ピッチ,計測方向,ポリゴン生成までの処理(Aling,Marge)などの条件設定の検討を行う必要がある.そこで,平成25年度これまでの研究により臨床的に応用可能な精度を持つオプトレース(松風)を改良した三次元表面形状測定装置を用いて,データ化における条件設定を試みた.三次元表面形状測定装置にて得られた8方向の点群データを三次元解析ソフト(VRmash)を用い最小二乗法にてレジストレーション後,ポリゴンの生成を行う.それぞれ計測ピッチやポリゴンの生成方法にて製作を行い歯列模型のデジタルデータを比較することから最適なデータを選択した.計測ピッチおよび各点群のレジストレーション方法,データの補完など十数個の条件の組み合わせを試し,比較することから,詳細かつスムースな形状を取得できた.今後はこれらのデータから解剖学的特徴点を取得できるソフトウェアの開発を行う.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究は、CAD/CAMシステムにおいて,患者個々の審美・機能的形態に対応する補綴装置の製作を目標に,歯列模型より得られる歯冠・歯列形態を三次元情報としてデータベース化し,形態の統計解析から標準化モデル(計算解剖モデル)構築をめざしている.研究の進行状況として平成24年度・平成25年度の予定であった,歯列模型のデジタル化における設定条件およびデータベースの構築が完了していることからおおむね順調に進展していると思われる.

今後の研究の推進方策

平成26年度は,現在開発中の解剖学的特徴点を自動で抽出し,これらの座標値を統計解析することで標準化モデルを作製できるソフトウェアを完成し,歯列モデルの標準化モデルの製作を行う.ただし,標準化モデルの製作には多くのデジタルデータが必要なため,サンプル数を増加させ,データを収集していく必要がある.

次年度の研究費の使用計画

研究の進行状況から平成25年度に購入予定であったデータベース構築器材を平成24年度に購入したため,差額が生じたことが主な原因と思われる.
初年度に研究で必要な設備備品の購入は概ね終了している.次年度からは,ソフトウエアの検討と,データ解析や成果発表が中心となるため、消耗品や学会参加費が主な使用内訳となる.

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公開日: 2015-05-28  

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