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2014 年度 実施状況報告書

インプラントサポートデンチャーにおけるフィクスチャーの選択基準:FEAによる検討

研究課題

研究課題/領域番号 24792127
研究機関北海道大学

研究代表者

齋藤 紘子(佐々木紘子)  北海道大学, 大学病院, 助教 (10511686)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
キーワードデンタルインプラント / 有限要素解析 / インプラントサポートデンチャー / フィクスチャー
研究実績の概要

部分床義歯において支持は最も重要な要素である。遊離端義歯では顎堤条件や対向関係から義歯床部での支持が十分とは言えない場合がある。また顎堤吸収により経時的な支持の低下も生じる。そこで支持性の優れたインプラントを義歯床下に埋入したImplant Supported Removable Partial Denture(ISRPD)が考案された。特に顎堤吸収が進行し、十分な支持が得られにくい症例にとってインプラントによる支持の増強は有意義であるが、十分なエビデンスがあるとは言えない。そこで、本研究は、三次元有限要素解析を用いて、顎堤吸収が進行した症例でのフィクスチャーサイズ・配置がISRPDの成立にどのように影響するかを調査しフィクスチャー埋入条件を決定する指標を示すことを目的としている。
産前産後の休暇および育児休暇のため平成24年12月10日から平成26年3月末まで研究を中断した。平成26年4月より研究を再開し、現在、本解析モデルを作成中である。モデル外形は乾燥頭蓋骨の表面形状の計測データをもとに作成している。また、歯や粘膜は日本人の解剖学的平均値を、義歯の構成要素は成書を参考に作成している。
支台歯と支台装置、粘膜と義歯床、インプラントと義歯床の間に自動接触解析を用いる予定であったが、設定に困難をきたしている。そのため、gap要素を用いた接触解析への変更を検討しているが、設定が緻密でモデル作成にさらに時間を要することが予想される。早急にモデルを完成させ、解析を行いたいと考えている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

①モデル作りのため新しいソフトを導入したが、その習得に時間を要したため。
②接触解析の方法を変更することによりモデル作成に時間がかかっているため。
③育児のため、当初より研究に費やすことのできる時間が制約されたため。

今後の研究の推進方策

現在途中である解析モデルの作成を進める。
前述のように、接触解析の方法を当初予定していたの自動接触解析からgap要素を用いた接触解析に変更することを検討している。材料定数はこれまでの研究データを用いるが、必要に応じて単純モデルでの予備解析を行う。
本解析では、咬合力相当荷重下での解析を行い、ISRPDに必要なフィクスチャーサイズと配置を明らかにする。
接触解析方法の変更により当初よりモデル作成に時間がかかることや、消費税増税により次年度以降ソフトのバージョンアップを含む保守サポートを受けることができなくなるという問題点があるが、遅延状況を回復するよう効率的に作業を進める。

次年度使用額が生じた理由

一昨年度の産前産後休暇、育児休暇の取得やモデル作成作業の難航等により、計画通りに研究成果が出せず、学会発表や論文投稿を行えなかったため。 また、消費税増税により、予算に余裕がなくなり、ソフトのサポート契約・バージョンアップが行えず、その費用が繰り越された。

次年度使用額の使用計画

必要なソフトの購入、学会発表の準備や旅費、論文作成の際に使用する予定である。

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公開日: 2016-06-01  

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