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2015 年度 実績報告書

インプラントサポートデンチャーにおけるフィクスチャーの選択基準:FEAによる検討

研究課題

研究課題/領域番号 24792127
研究機関北海道大学

研究代表者

齋藤 紘子 (佐々木紘子)  北海道大学, 大学病院, 助教 (10511686)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
キーワードデンタルインプラント / 有限要素解析 / インプラントサポートデンチャー / フィクスチャー
研究実績の概要

【目的】インプラントを可撤性部分床義歯(RPD)の支持に利用したImplant Supported Removable Partial Denture(ISRPD)においてインプラントの負担については明らかではない.そこでISRPDの三次元有限要素解析により,インプラントサイズ,骨質およびインプラントと義歯の接触状態がISRPDの支持組織に及ぼす影響を検討した.
【方法】有限要素モデルは両側下顎第二小臼歯,第一大臼歯および第二大臼歯欠損を想定した.支台歯である第一小臼歯にはRPIクラスプを設定し,インプラントを埋入していないRPDモデルと第二大臼歯部にインプラントを埋入したISRPDモデルを作成した.インプラントは長さ6mmとし,直径5mm(WP),3.75mm(RP),3.3mm(NP)の3種類とした.インプラントと義歯床の接触状態は,非荷重時に接触しているもの(C)とスペースを設け咬みしめ時に接触するようにしたもの(S)の2種類とした.また,骨質は軟らかいもの(500MPa)と硬いもの(1370MPa)の2条件とした.荷重条件は,閉口運動時の筋収縮を考慮し両側での総荷重量が400Nとなるように設定した.支台歯と支台装置,義歯床と粘膜および義歯床とインプラントの接触界面にgap要素を介在させて接触解析を行った.
【結果と考察】ISRPDモデルではすべての条件で通常のRPDモデルより義歯床の沈下と粘膜の負担量が減少していた.インプラント周囲の骨のひずみはインプラント直径の小さいもの,骨質の軟らかいもの,インプラントと義歯床が非荷重時に接触しているもので大きくなり,生理的限界を超えているものもあった.以上より,義歯の沈下や粘膜負担軽減にサイズの小さなインプラントも有効であるが,骨質やサイズによっては過重負担となる可能性があるため,インプラントと義歯床にスペースを設けるなど接触状態を考慮する必要性が示唆された.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 遊離端義歯の支持に用いたインプラントの力学解析 骨質および義歯床との接触状態の影響2016

    • 著者名/発表者名
      齋藤紘子,高山芳幸,齋藤正恭,横山敦郎
    • 学会等名
      日本補綴歯科学会第125回学術大会
    • 発表場所
      石川県立音楽堂(石川県金沢市)
    • 年月日
      2016-07-08 – 2016-07-10

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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