研究課題/領域番号 |
24792130
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
山本 未央 東北大学, 歯学研究科(研究院), 大学院非常勤講師 (10624827)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | インプラント / 骨代謝 / PET |
研究概要 |
今年度は、東京都健康長寿医療センターにて実験を行った。 実験は、12週齢wistar雄性ラットを用い、インプラント埋入およびクローズドコイルスプリングで牽引を行う群、インプラント埋入のみを行う群、インプラント埋入前の下穴をあけた状態の群、非オペの群を作成した。オペに際してはイソフルラン吸入麻酔下にて行い、脛骨の膝関節より5mm下方と18mm下方の両方または18mmの位置のみを対象として直径1.2mmの純チタン製インプラントを埋入した。2本のインプラントを埋入したモデルにおいては、クローズドコイルスプリングを懸け、牽引力を付与した。 全ての個体に対して、オペ翌日からオペ後8週にかけて小動物用高解像度PET装置で撮影を行うとともに、オペ後1週後、4週後、8週後にCT撮影を行った。ともに撮影中はイソフルラン吸入麻酔と、治具による固定にて体動を抑止した。PET,CTを用いることにより、同一個体の同一部位を経時的に観察することが可能となり、各群での比較がより公正に行われることが期待される。 以上の実験を行うことにより、インプラント埋入後のインプラント周囲骨の骨代謝動態をリアルタイムに把握ことができた。また、CTを併用することにより、解剖学的に正確な位置情報を獲得することができた。これらのデータを合わせて解析することにより、インプラント埋入後の骨代謝動態の変動と骨密度の変化との関連についての考察が可能になると考えられる。また、組織学的にも裏付けを行うために、現在組織標本を作成中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
オペの術式、力の付与方法に関しては、実験上変更を余儀なくされた部分があるものの、おおむね計画通りに実験、データの収集が行えている為。
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今後の研究の推進方策 |
間もなく組織標本が完成する見込みであり、それまでにCT、PETのデータの解析を進める。また、組織標本完成後は、それらの評価も合わせて検討、考察を加え発表する予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
次年度使用額は、今年度の研究が効率的に進められたことによって生じた未使用額であり、平成25年度請求額とあわせ、平成25年度の研究遂行での使用を予定している。
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