研究課題/領域番号 |
24792132
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
作山 葵 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 医員 (10543340)
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キーワード | implant / bisphosphonate / animal / mandible |
研究概要 |
現在、超高齢社会が進み骨粗鬆症の患者も増加している。また、骨粗鬆症と診断されなくとも、骨粗鬆症の予防や癌の骨転移の予防のためにビスフォスフォネート薬(以下BP薬とする)を服用する患者も増加している。その一方で、インプラントの需要も増加しBP薬による顎骨壊死になるリスクも増加している。そのため、BP薬服用がインプラントにどのような影響を与えるのかをウサギモデルにより検討をおこなっている。 ウサギ下顎骨の左前臼歯を抜歯し、左下顎骨と左大腿骨にインプラント埋入をおこなった。静脈注射にてBP薬を投与した実験群とBP薬を投与しないものをコントロール群として比較する。 これまでに、ウサギの下顎骨を実験に用いた報告はないため、その手法に難航しどのような方法でウサギの下顎骨の抜歯やインプラントの埋入をしたらよいのか予備実験を行った。その結果、根尖からの抜歯やインプラント埋入が可能となった。現在、予備実験を終え本実験に移行しており、新たにウサギの左下前臼歯の抜歯を行いインプラントの埋入をおこなった。抜歯も途中で折れてしまうと萌出を待って、再度、抜歯を行わなければならないことや抜歯の治癒期間とインプラントのインテグレーション期間を待つとかなりの時間を要する。また、1羽に多くの時間かかるため1度にたくさんのウサギモデルを作製することはできない。そのため、インプラント周囲のインテグレーションの状態を比較するためには、もう少しウサギモデルを作製し更に抜歯の治癒期間を待ちインプラントを下顎骨・大腿骨に埋入していかなければならない。現在、それを進めているところである。そして、放射線学的・組織学的に比較検討する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本大学の動物舎が工事により使えないため、現在、鶴見大学にて動物実験をおこなっている。鶴見大学の動物舎を使用するにあたり手続きに時間がかかったことが大きく影響している。また、ウサギのコストが3倍に上がり実験費用が不足したことも影響している。
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今後の研究の推進方策 |
今後、ウサギモデルの作製を急ぎ、さらに早い段階で放射線学的・組織学的に比較検討することである。そして、比較検討した結果を学会発表を行いたいと考えている。
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次年度の研究費の使用計画 |
動物舎の工事により動物舎が使用できず、予定のウサギや消耗品の購入できなかったため。 動物舎の工事により実験が遅れていたため、ウサギや実験の消耗品の購入に使用予定。また成果を発表するため学会や論文の投稿に使用。
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