研究概要 |
脱分化脂肪細胞(DFAT)は成熟脂肪細胞から生じる多分化能を有する細胞群である。本研究の目的は歯周組織欠損の特に骨再生に対する応用に向けた基礎的研究として, ラットより分離・培養したrat DFAT (rDFAT)を用い、その骨形性能について評価することであった。まず、rDFATの脂肪滴・石灰化物形成を確認後、ラット頭蓋骨欠損モデルにおいてrDFATの骨形性能を評価したところコントロールおよび担体のみの群では骨のブリッジングを認めなかった。一方、rDFAT+担体群では新生骨によるブリッジング1個体にのみが認められ、骨分化刺激rDFAT+担体群では4個体において新生骨のブリッジングが認められた。
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