研究課題
本研究は、ヒト抜去歯由来の4種類の幹細胞とヒト腸骨由来骨髄幹細胞の比較評価を行い、幹細胞特性を明らかにすることを目的とした。25年度は、in vivo評価において免疫不全マウス皮下にハイドロキシアパタイト(HA)と各種幹細胞を移植し、組織学的評価を行った。in vitro解析では、倍加レベル、倍加時間および細胞周期解析、テロメアーゼ解析を行い、抜去歯幹細胞の長期培養における増殖能を評価した。その結果、抜去歯幹細胞は硬組織形成能を有し、骨髄幹細胞より高い増殖能を有していることが明らかとなった。本研究成果は、抜去歯幹細胞の有する特性を明らかにしたものであり、抜去歯は将来の細胞をベースとした再生医療の開発に有用な細胞供給源であることを明らかにした。
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