研究概要 |
非癌部食道粘膜における喫煙関連メチル化遺伝子の口腔扁平上皮癌組織における異常の有無の検討 Okaらによって同定された非癌部食道粘膜における喫煙歴と相関するDNAメチル化の異常(Oka D et al, Cancer, 2009)を認める遺伝子について口腔扁平上皮癌組織における異常の有無について解析・検討を進めた。 喫煙歴のある患者由来の口腔扁平上皮癌組織における5つの遺伝子(HOXA9, MT1M, NEFH, RSPO4, UCHL1)のメチル化異常の有無について、前年度は、定性的Methylation-Specific PCR(MSP)法を用いて検討を行うと共に、メチル化定量化システムの構築を行った。最終年度は、4つの遺伝子(HOXA9, MT1M, NEFH, RSPO4, UCHL1)について、口腔扁平上皮癌組織26例、口腔白板症組織24例についてメチル化レベルの解析を行った。4つの遺伝子全てにおいて、正常口腔粘膜組織よりも口腔白板症組織のメチル化レベルが高く、口腔白板症組織よりも口腔扁平上皮癌組織のメチル化レベルが高いことがわかった。
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