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2013 年度 実績報告書

新たな顎骨浸潤モデルの構築とTNF-αインヒビターを利用した新規治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 24792180
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

友松 伸允  東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 医員 (30613591)

キーワード顎骨浸潤 / マウス抜歯窩骨新生モデル
研究概要

口腔扁平上皮癌は強い局所浸潤能を有し、特に顎骨への浸潤は臨床的に重要な問題点となる。顎骨に浸潤した扁平上皮癌は、顎骨を大きく切除をせざる得ないことが多く患者のQOLに大きく影響する。顎骨浸潤についてのマウスを用いた動物実験はこれまでも散見さ
れるが、顎骨と長管骨では、その性状が異なり、顎骨を用いた実験を行った方が望ましいと考えられる。そこで本研究目的は、申請者が考案したマウス下顎切歯抜歯モデルを用いて、口腔扁平上皮癌 顎骨浸潤モデルを構築し、破骨細胞を誘導するTNF-αシグナルを抑
制することにより顎骨浸潤を抑制できないかを考察することにある。
平成25年度においても、昨年度構築できなかった顎骨浸潤モデルを作成することを目標とした。申請者が大学院時代に考案したマウス下顎切歯抜歯窩骨新生モデル(J Bone Miner Res, Vol.24(10), pp1770-1781,2009)をアレンジし、抜歯窩に扁平上皮癌細胞を注入することにより、実験の基本となる顎骨浸潤モデルを構築することを目標にした。マウスは10週令の雄のヌードマウス(KSN)を用いて行い、コントロール群(抜歯のみ)、コラーゲン注入群、癌細胞(コラーゲンに浸したもの)注入群の3群7匹ずつに分けて行った。下顎切歯を抜歯して、抜歯窩に癌細胞(HSC-3)を注入後4週間で、マウスを屠殺した。ホルマリン固定した下顎骨を採取し、μCTなどで3次元画像を確認し、顎骨浸潤による骨吸収の有無について評価した。癌細胞の注入法を数種類、試行錯誤して変更して行ったが、μCTにおいて顎骨浸潤が明らかでなく、本モデルの作成自体が困難であり、顎骨浸潤に対する新たな治療を開発するには至らなかった。

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公開日: 2015-05-28  

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