癌治療の国際的ガイドラインにおいて、口腔癌頸部リンパ節転移巣における被膜外浸潤は、術後治療立案のための重要な臨床的マーカーである。その病態は複数あると推察されているものの、1つの因子として捉えられている現状がある。申請者は、口腔扁平上皮癌の被膜外浸潤がどのようなリンパ節にどのように生じるのか、病理組織学的・形態学的な詳細検索を続け、被膜外浸潤陽性リンパ節・陰性リンパ節、両者の違いについての解析を行い、被膜外浸潤陽性リンパ節のタイプ分類を試行錯誤した後、最終的に臨床経過との関連性が強い被膜外浸潤陽性リンパ節の分類を同定した(2015年日本・アジア頭頸部癌合同学会アンダー40 シンポジウム採択)。
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