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2014 年度 実績報告書

口唇裂口蓋裂発症の候補遺伝子群における関連解析を用いた遺伝的要因の究明

研究課題

研究課題/領域番号 24792232
研究機関九州大学

研究代表者

新井 伸作  九州大学, 大学病院, 助教 (40529806)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード口唇口蓋裂 / 関連解析 / 疾患感受性遺伝子
研究実績の概要

口唇口蓋裂の発生頻度は、モンゴロイドである日本人では出生児約500人に1人と、コーカソイド(白人、約1/800)やネグロイド(黒人、約1/1500)に比べて高い。現在では外科的治療法の進歩によりほぼ満足すべき治療効果が得られるようになったものの、患者や家族にとっての精神的苦痛と長期間における治療の身体的負担は大きい。口唇口蓋裂の発症には、環境的要因と遺伝的要因の双方が関与しているとされているが、同胞での発症率が約10倍上昇するなど遺伝的関与が強く示唆される。
口唇口蓋裂の疾患感受性遺伝子の同定に関して、現在はゲノムワイド関連解析が多く用いられているが、膨大なサンプル数が必要であるため、本研究ではローカスワイド関連解析を用いることとした。そのために候補遺伝子群の絞り込みが必要であるため、口蓋組織形成に的を絞り、遺伝子の探索を行った。マウスの口蓋組織における口蓋形成時期前後の遺伝子発現をDNAマイクロアレイを用いて抽出し、解析を行った。カットオフ値を設定し、2866遺伝子を抽出した。硬口蓋と軟口蓋では遺伝子発現パターンが異なっており、裂のパターンによって全く異なる疾患感受性遺伝子が存在すると考えられた。今回の研究ではそこまでの結果であったが、それら多くの遺伝子の働きの乱れにより口蓋裂は発症すると思われ、その中で発症に重要な働きをする遺伝子を絞る必要がある。今後、心臓などの合併異常にも注目し、それら臓器の発生でも関わる遺伝子を抽出して候補遺伝子を選出し、最終的に関連解析を行いたいと考えている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 新生児期挿管管理後の喉頭気管狭窄のため周術期管理に難渋した両側唇顎口蓋裂の1例2014

    • 著者名/発表者名
      新井 伸作, 光安 岳志, 笹栗 正明,松村 香織, 辻口 友美, 久保田 恵吾, 森 悦秀, 中村 誠司
    • 学会等名
      第59回日本口腔外科学会総会・学術大会
    • 発表場所
      幕張メッセ 千葉
    • 年月日
      2014-10-17 – 2014-10-19
  • [学会発表] 口蓋裂を伴ったPrader-Willi症候群の一例2014

    • 著者名/発表者名
      久保田 恵吾, 新井 伸作, 松村 香織, 光安 岳志, 三上 友理絵, 辻口 友美, 笹栗 正明, 長谷川 幸代, 森 悦秀, 中村 誠司
    • 学会等名
      第38回日本口蓋裂学会総会・学術集会
    • 発表場所
      札幌コンベンションセンター 北海道
    • 年月日
      2014-05-29 – 2014-05-30

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公開日: 2016-06-01  

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