骨再生開始起点である血管新生とＣＣＮ３の相互関係の解析

2013 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 24792235
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 外科系歯学
• 研究機関: 長崎大学
• 研究代表者: 南里 篤太郎 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (50529807)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2014-03-31
• キーワード: 口腔顎顔面再建外科学 / 組織再生

研究概要

CCN3は様々な細胞の増殖、分化に関与するCCNファミリーに属する。申請者らはマウス大腿骨の骨再生モデルにおいて、CCN3の発現が再生の初期で上昇することを見出した。
骨芽細胞の分化と骨再生において、BMPシグナルとNotchシグナルがクロストークすること、またCCN3はそのNotchと結合して筋細胞の分化を抑制することが報告されていたため、BMPとNotchのクロストークにCCN3が関与すると考えて研究を進めた結果、CCN3がBMPシグナルとNotchシグナルを介して、骨芽細胞の分化を制御するコントロール遺伝子であることを明らかにした(J.Biol.Chem., 288, 2013)。

研究成果

• [雑誌論文] CCN3 protein participates in bone regeneration as an inhibitory factor (2013)
  • 著者名/発表者名: Matsushita Y, Sakamoto K, Tamamura Y, Minamizato T, Kihara T, Ito M, Katsube K, Koseki H, Harada K, Yamaguchi A
  • 雑誌名: J. Biol. Chem 巻: 288 ページ: 19973-5
  • 査読あり
• [雑誌論文] Peripheral-type ameloblastic fibrodentinoma with features of so-called "immature dentinoma" Oral Surg (2013)
  • 著者名/発表者名: Minamizato T, I T, Ikeda H, Asahina I
  • 雑誌名: Oral Med. Oral Patho. Oral Radiol ページ: S2212-4403(13)00175-2
  • 査読あり
• [雑誌論文] Clinicopathological risk factors for local recurrence in oral squamous cell carcinoma (2012)
  • 著者名/発表者名: Yanamoto S, Yamada S, Takahashi H, Ikeda H, Minamizato T, Shiraishi T , Fujita S, Ikeda T, Asahina I, Umeda M
  • 雑誌名: Int J Oral Maxillofac Surg 巻: 41(10) ページ: 1195-200
  • 査読あり
• [学会発表] CCN3 participates in bone regeneration as an inhibitory factor (2013)
  • 著者名/発表者名: Matsushita Y, Sakamoto K, Minamizato T, Harada K, Yamaguchi
  • 学会等名: The American Society for Bone and Mineral Research 2013 Annual Meeting (ASBMR)
  • 発表場所: Baltimore
  • 年月日: 20131003-07
• [学会発表] CCN3 は骨再生における抑制因子である
  • 著者名/発表者名: 松下祐樹, 坂本啓, 南里篤太郎, 原田清, 山口朗
  • 学会等名: 第55回歯科基礎医学会学術大会・総会
  • 発表場所: 岡山
  • 年月日: 00000900
• [学会発表] 骨再生における CCN3 の役割
  • 著者名/発表者名: 松下祐樹, 坂本啓, 南里篤太郎, 原田清, 山口朗
  • 学会等名: 第7回瀬戸内フォーラム
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 00000800
• [図書] Auto-Tooth Bone 移植
  • 著者名/発表者名: 南里篤太郎, 他
  • 出版者: ザ・クインテッセンス